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「辞書を編む」 飯間浩明[著] [本・書籍]

「辞書を編む」 飯間浩明[著]

ベストセラーとなった三浦しをんの小説『舟を編む』のノンフィクション版です。

例えば、第2章の「用例採集」などは社会で実際に使われている言葉を集める作業。

著者にはこれが「至福の時」だそうですが、要するに、なんでも集めてみる。

NHKBSの「黒澤明特集」で全黒澤作品を放送すると聞けば、

全部見て、気になった言葉や言い方を片っぱしからメモする。

聞きとれない個所はシナリオで確認する。

「鑑どり」(関係者への聞きこみ捜査)、「お引き回し願います」(お世話になります)など。

新語の収集、そのためなら居酒屋、タレントショップ、ときにはキャバクラにも。

「ブログ」「ツイッター」といった新語も、もちろん逃せない。

時代とともに変わる言葉を集めるために、ひたすら探して記録する。

そのうえで数万語から絞り込む「取捨選択」や語句を他書よりわかりやすく解説する

「語釈」の作業に入り且つ従来の解説にも手を加え「新陳代謝を促す」そうです。

国語辞典がいかに魅力に満ちた書物であるかを伝える本です。



辞書を編む (光文社新書)











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コメント 1

旅爺さん

現代用語辞典だったかな? 昔良く買って読んでました。
新語他いろんな事が楽しめる本でしたが、今でも売ってるかな?
by 旅爺さん (2013-07-03 11:02) 

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